ナフサ不足による資材高騰と岩手の屋根業界への影響

屋根工事が値上がりしている理由とは?ナフサ不足による資材高騰と岩手の屋根業界への影響 | UJT WORKS
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屋根工事が値上がりしている理由とは?
ナフサ不足による資材高騰と岩手の屋根業界への影響

「以前より見積もりが高くなった気がする…」

最近、岩手県や盛岡市周辺のお客様からこのようなお声をよくいただきます。屋根工事の費用が上がっているのは事実です。その背景には、「ナフサ」と呼ばれる石油製品の不足が大きく関係しています。今回は、なぜ資材が値上がりしているのか、岩手の屋根業者への影響、そしてお客様が今どう動けばいいかをわかりやすく解説します。

ナフサとは何か?屋根工事との関係

ナフサ(naphtha)とは、原油を精製する過程で生まれる石油製品の一種です。プラスチック・合成ゴム・合成繊維など、さまざまな工業製品の原料として広く使われています。

屋根工事に使う資材の多くも、このナフサを原料とした石油化学製品です。具体的には以下のような資材が影響を受けています。

  • アスファルトシングル(住宅屋根材として広く普及)
  • 防水シート・ルーフィング(雨漏りを防ぐ下地材)
  • 断熱材(ウレタン・発泡ポリスチレン系)
  • コーキング材・シーリング材(板金まわりの隙間充填)
  • FRP防水材(陸屋根・ベランダ防水)

これらはすべて石油化学由来の原料を使っているため、ナフサの価格が上がると連動して値上がりします。

アスファルトシングル +40%(2020年比) 防水シート +38%(2020年比) 断熱材 +45%(2020年比) コーキング材 +30%(2020年比) 上記はすべて石油化学製品(ナフサ)を 原料とする屋根工事資材です

▲ 防水シートやアスファルトシングルなどは石油化学製品が原料


なぜナフサが不足しているのか

ナフサ不足・価格高騰の主な原因は複数の要因が重なっています。まず、国際原油価格の動きを見てみましょう。

【グラフ①】原油価格(WTI)の推移イメージ(2020年〜2026年)
※ 国際原油価格(WTI)の概況に基づく参考値

2020年のコロナショックで一時的に急落した原油価格は、その後の経済回復と国際情勢の不安定化(特に2022年以降)により急騰。現在も高水準で推移しています。

① 原油価格の高止まり

産油国の減産方針や地政学的リスクにより、世界的に原油価格が高い水準で推移しています。原油が上がれば、そこから精製されるナフサも自動的に値上がりします。

② 円安の影響

日本は原油のほぼ全量を輸入に頼っています。円安が続くと、同じ量の原油を買うのにより多くの円が必要になります。資材の仕入れコストは、為替の影響をそのまま受けます。

③ 物流コストの上昇

燃料費の高騰は輸送コストにも直結します。資材を工場から現場まで運ぶ運賃や港から倉庫への輸送費が積み重なり、最終的な資材価格を押し上げています。

④ 職人・人材不足

建設業界全体で職人の高齢化と若手不足が深刻化しています。岩手・盛岡エリアも例外ではなく、熟練した屋根職人の確保がますます難しくなっています。人件費の上昇も工事費用を押し上げる大きな要因です。


屋根資材はどれくらい値上がりしているか

具体的にどの資材がどの程度値上がりしているか、参考として主な資材の上昇率のイメージをグラフで示します。

【グラフ②】主な屋根資材の価格上昇率イメージ(2020年比)
※ 建設資材の市況動向に基づく参考イメージ(実際の価格は資材・時期・数量により異なります)

防水シートや断熱材は特に石油化学製品への依存度が高く、価格上昇の影響を大きく受けています。コーキング材も同様に上昇しており、屋根工事全体のコストを押し上げています。


岩手の屋根業者へのしわ寄せ

岩手・盛岡で活躍する屋根職人 職人の高齢化・若手不足が進む建設業界。熟練技術の継承が急務です

▲ 地域の職人が丁寧に施工。職人不足も価格上昇の一因となっています

大手メーカーであれば、ある程度のコスト吸収力があります。しかし地域密着の中小業者は、大量発注による値引き交渉力が弱く、資材の値上がりをそのまま受けざるを得ません。

これまでは「企業努力でなんとか抑えよう」と利益を削って対応してきた業者も多くいます。しかし、値上がり幅が大きく・長期化しているため、もはや吸収しきれないのが現状です。結果として——

  • 工事の見積もり金額が上がる
  • 施工内容の見直しが必要になる
  • 職人の手配が以前より難しくなる

といった形で、しわ寄せがお客様にも届くようになっています。これは「値上げしたい」のではなく、「値上げせざるを得ない」という苦しい現実です。


岩手・盛岡の気候と屋根への負担

岩手・盛岡の冬は屋根に厳しい 積雪・凍結・雪解けの繰り返しが、防水シートやコーキングの劣化を加速させます

▲ 岩手・盛岡の冬は積雪や凍結が屋根に大きなダメージを与えます

岩手県・盛岡市周辺は、本州でも特に屋根にダメージが蓄積しやすい環境です。

  • 冬の積雪や凍結による屋根への荷重
  • 昼夜の激しい寒暖差による屋根材の収縮・膨張
  • 雪解け水の繰り返しによる防水シートの劣化

「少しのひび割れ」「コーキングの劣化」も、積雪シーズンを越えると急速に悪化することがあります。資材が高騰している今だからこそ、早期発見・早期対応でムダな出費を防ぐことが重要です。


資材高騰の中で「信頼できる業者」を選ぶポイント

✔ 業者選びの4つのチェックポイント
  • 見積もりの内訳をきちんと説明してくれる——使う資材の種類・数量・単価を明示してくれる業者が安心
  • 現地調査をしっかり行う——屋根に実際に上って状態を写真で確認・報告してくれる
  • 地域密着で実績がある——岩手・盛岡の積雪環境を熟知している地元業者
  • アフターフォローが明確——工事後の保証内容や対応方針を事前に説明してくれる

UJT WORKSでは、雨漏り鑑定士が在籍しており、屋根の現状を正確に診断することができます。「本当に今工事が必要か」「どこから手をつけるべきか」を、お客様の立場で考えてご提案します。


「しばらく待てば安くなる?」は危険な考え方かもしれません

「今は高いから、もう少し様子を見よう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながら価格が今後下がる保証はありません。

また、先延ばしにすると屋根の劣化が進み、

  • 修繕範囲が拡大して費用がさらに増える
  • 雨漏りが発生し、野地板(下地の木材)や断熱材まで被害が広がる
  • 天井や壁内部への浸水でリフォーム規模が大きくなる

といったリスクがあります。「ちょっと待てば安くなるかも」と判断した結果、かえって費用がかさんでしまったケースを私たちは多く見てきました。


よくあるご質問

Q. 値上がりはいつまで続きますか?
A. 明確なことは言えません。原油・為替・国際情勢が複雑に絡み合っているため、「いつ下がる」と断言できる状況ではありません。今の屋根の状態をしっかり把握したうえで、最善のタイミングを一緒に考えましょう。
Q. 他社より見積もりが高いのはなぜ?
A. 使用する防水シートの種類・厚み、職人の施工品質、アフターフォローの内容が価格に反映されます。不自然に安い見積もりには、手抜き工事や後からの追加請求リスクが伴うことがあります。内訳をきちんと説明してくれる業者かどうかを確認することが大切です。
Q. 部分修理と葺き替え、どちらがいいですか?
A. 屋根の状態によって異なります。築15〜20年以上で広い範囲に劣化がある場合は、部分修理を繰り返すより葺き替えやカバールーフの方が長期的にコストを抑えられることが多いです。まずは現地調査でご確認ください。
Q. 工事の時期に向き不向きはありますか?
A. 基本的に一年を通して工事は行えますが、梅雨や台風シーズンは天候リスクが上がります。岩手では春先の雪解け後や秋が工事のご依頼が集中する時期のため、早めにご相談いただくとスムーズに対応できます。

まとめ

  • ナフサ不足・原油高・円安・物流コスト上昇が重なり、屋根工事の資材価格が上昇しています
  • 地域の屋根業者はそのしわ寄せを受けており、工事費用への転嫁が避けられない状況です
  • 特に岩手・盛岡のような積雪地域では屋根への負担が大きく、劣化の進行も早くなりがちです
  • 先延ばしにすると修繕範囲が拡大し、費用がさらに増えるリスクがあります
  • 今の屋根の状態を把握し、信頼できる業者に相談して適切な判断をすることが重要です

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